今回の研修にはアメリカから25名、カナダから5名が参加した。多くは著名大学の学生や卒業生で、法律、政治、財政、経済、国際関係などを専攻しており、一部の研修生は行政機関や立法機関で実習した経験や学術界やNGOなどでの実務経験がある。
我が国の李大維・外交部長(外相)が自ら研修の開幕式を執り行い、研修生と交流した。李大維外相は、「若者は国の将来を担っており、台湾とアメリカ、カナダの青年リーダーの対話は、それぞれの社会の発展と相互関係強化において重要な役割を果たす」と語った。
「アメリカとカナダの多くの若い友人が台湾の文化、歴史、政治を理解したいと思ってくださることをうれしく思う。今回の体験が新たな思考を刺激し、自国の現状と比較することは、研修生にとって生涯における重要な成長の過程となることだろう」と李外相は述べ、研修生にはあらゆる機会を通して真剣に学習し、それを楽しんでほしいと激励した。
ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校で政治学を学ぶモハマド・アワイスさんは、選考を経て台湾での研修に参加できたことを光栄に思い、外交官になるという夢を持つに至ったと語った。カナダのブリティッシュコロンビア大学政治学科を卒業したアミド・ララーニさんも同じ気持ちで、以前から台湾の文化とホスピタリティを知っており、今回の経験を台湾研究のきっかけにしたいと語った。
3週間にわたる研修において、研修生は政治、外交、アジア太平洋地域研究、国際貿易といった専門分野の講座に参加し、また行政院大陸委員会などの政府機関を訪問して中華民国台湾への理解を深めた。さらに慈済や中台禅寺、台湾文学館、新北市石門蒿山地域などを訪ねて台湾社会のソフトパワーを実感した。
研修期間中にはちょうど端午節があり、研修生たちは「水岸台北2016端午カーニバル」を訪れた。ここでドラゴンボートレースを見学し、卵を立てたり、端午節に欠かせないチマキや匂い袋を手作りするなど、華人社会のフェスティバルを楽しんだ。
一行はさらに台湾各地の特色ある景勝地や離島の金門も訪れ、台湾の大自然の美と風土や民俗にも触れた。
かつて戦地だった金門島には他の土地にはない特色が多く、台湾海峡両岸関係の歴史を知るための重要な場所でもある。研修生は؛C山坑道や٢ڤ光楼、金門造酒場を訪れ、また、かつて中国大陸から打ち込まれた砲弾を使って作った「砲弾包丁」の製造過程も見学した。山と積まれた砲弾を前に、それを焼いて打ち、冷まして鍛造し、研いでいくという作業である。
糕餅博物館では、台湾土産として人気のあるパイナップルケーキの手作りも体験した。同館内には、中国式の伝統の結婚式の衣装も用意されており、研修生はそれぞれ伝統の衣装を身にまとい、東方の結婚式の雰囲気を楽しんだ。
研修の修了式では、研修生はそれぞれグループに分かれて今回の研修の成果を発表した。内容は、政治経済の領域から環境保全、原住民族、同性愛、移住労働者まで、さまざまな社会的テーマにも及ぶ内容豊富なものとなった。
修了式の発表会で、「林媽媽」グループは、台湾の民主化プロセスについて発表した。カナダのアルバータ大学の大学院で政治学を専攻するNoureddin Zaamoutさんは、蒋介石から蒋経国、李登輝、陳水扁、馬英九までの各総統の時代、台湾人のアイデンティティの変化について発表した。
「我愛台湾」グループは、台湾に暮らす人々に着目した。米コーネル大学の労使関係スクールを卒業したワイヤット・ネルソンさんは、労働者の権利保障に関心を注いでおり、外国からの移住労働者の権利保障を強化しなければならないと考えている。米ミシガン州立大学で中国文学を学んだジョセフ・サウムさんは、台湾の原住民族に対する関心を流暢な中国語で発表し、清朝から日本統治、国民党までの各時代における先住民政策を振り返った。
「虎穴」グループのグループ名は「虎穴に入らずんば虎児を得ず」という諺からとった。米国のニューヨーク市立大学で政治学を専攻するマルガリータ・ルナさんは、台湾は世界で最も安全な場所の一つだと絶賛した。現在、我が国の駐米代表処のメディアリエゾン部門に勤務するタイラー・ブレントさんは、台湾は同性愛者に友好的であると称賛した。
「梅花」グループは、台湾が好きになったプロセスを語った。米ウェスタンワシントン大学で東南アジア研究を専攻し、現在は日本の駐ヒューストン領事館に勤務するアリサ・トビンさんは、台湾の原住民族文化に魅了されたと語った。「梅花」グループのメンバーは、プユマ族の現代歌謡「私たちはみな家族」を合唱し、盛大な喝采を浴びた。
研修活動も終わりに近づいた頃、蔡英文総統も研修生たちと面会した。総統と面会する機会が得られたことを研修生たちは非常に光栄に感じ、台湾での経験を積極的に報告し、分かち合った。蔡総統は次のように述べた。「台湾とアメリカおよびカナダの間は、太平洋で隔てられているものの、民主主義、平和、人権、法の支配といった共通の価値観の下の真の隣人、真の友人であり、双方の友好はこの基礎の上に成り立っている。今回の研修活動を通して、アメリカとカナダの若いリーダーたちが台湾をより深く理解することは、台湾とアメリカ、カナダの関係促進に大いに役立つことだろう」と。
3週間にわたる研修と文化交流は非常に内容豊富なもので、台湾のホスピタリティと熱意は研修生たちの胸に深く刻まれた。彼らはたくさんの思い出と経験を手に、台湾への感謝とともに帰国の途についた。
李大維・外交部長(前列右から5人目)が自ら研修の開幕式を執り行ない、研修生にあらゆる機会をとらえて台湾文化を学び体験するよう激励した。
蔡英文総統(右)は研修生たちに、帰国後は台湾での見聞と体験を広め、台湾とアメリカ、カナダとの間の架け橋になってほしいと語った。
訪問日程は多様で楽しいものだった。端午節にはチマキを作り、パイナップルケーキを手作りし、伝統の中国式結婚式の衣装を身につけ、また電動バイクにも乗った。
訪問日程は多様で楽しいものだった。端午節にはチマキを作り、パイナップルケーキを手作りし、伝統の中国式結婚式の衣装を身につけ、また電動バイクにも乗った。
訪問日程は多様で楽しいものだった。端午節にはチマキを作り、パイナップルケーキを手作りし、伝統の中国式結婚式の衣装を身につけ、また電動バイクにも乗った。
訪問日程は多様で楽しいものだった。端午節にはチマキを作り、パイナップルケーキを手作りし、伝統の中国式結婚式の衣装を身につけ、また電動バイクにも乗った。